校長の言葉(1月)

 改めまして新年おめでとうございます。今年は晴天に恵まれた暖かいお正月でした。
 ただ個人的な話で恐縮ですが、よりにもよって娘がインフルエンザに罹ってしまい、年末年始は娘を隔離して過ごすという、あまりパッとしない有様となりました。元日は例年なら久しぶりに帰ってきた息子と娘を連れて、家族四人で氏神様の塗部神社へ初詣に出かけるところですが、見送りです(ただし、私も妻も息子も何とかうつされずに済みました)。
 そんなわけで、元日は妻と二人名駅のミッドランドシネマで、「月いち歌舞伎 野田版鼠小僧」を観てきました。映画館で観る歌舞伎です。主演は平成24年に57歳の若さで亡くなられた中村勘三郎さん。野田秀樹さんの演出で平成15年に歌舞伎座で公演され、大評判となった作品です。すばらしい作品でした。返す返すもかけがえのない方を亡くしてしまったのだ、という思いを強くしました。
 また、5日(土)は高文連の仕事で「高校生のための狂言鑑賞教室」の運営にあたりました。狂言を、名古屋城の横にある名古屋能楽堂で観るのは初めてです。演目は「鐘の音」と「鏡男」。立派な舞台、そしてこちらもすばらしい公演でした。新年早々歌舞伎に狂言と、何だか文化人になったような気分に浸ることができました。
 さて、19日(土)・20日(日)のセンター試験は、今年は何と名古屋工業大学と愛知大学と名古屋学院大学と明和高校の4会場に分かれることになりました。さすがに4会場のすべてに顔を出すことはできず、私はチョコやキャンディーの差し入れを持って名工大と明和高校の2会場へ駆けつけました。3年生の先生方も4会場に分かれて応援です。今年も比較的穏やかな朝でした。本校の受験生たちは落ち着いた様子で、先生方の声援を背に会場入りしていきました。この3年間の学習の成果を発揮してくれたものと期待しています。
 22日(火)から25日(金)は、2年生がスキー修学旅行に出かけました。今年の引率も教頭先生にお願いして、私は中学校へ生徒募集のお願いに回りました。
 このスキー研修は、闊歩大会と並んで開校当初から続く行事です。長野県の志賀高原でのスキー・スノボの研修です。去年はやや暖かく、雨の降る日もありましたが、今年は吹雪く日があったものの、絶好のパウダースノーが楽しめたようです。昨年から企画されたナイタースキーも、幻想的な光景が広がるゲレンデでの研修となり、大好評だったそうです。帰りのバスから降りてくる生徒と先生の顔を見れば、この修学旅行が大成功であったことがわかります。
 3年生は28日(月)で学年末考査が終わりました。卒業まであとひと月です。多くの生徒はすでに卒業後の進路を決めていますが、国公立や私立の大学入試にこれからチャレンジする生徒もいます。3年生全員が自分の進路を実現し、目標を達成できるよう、教職員が一丸となって最後までサポートしていきます。
 中学生の皆さん、尾西高校は「少人数教育」を柱に教職員が一人一人の生徒にじっくりと向き合い、伝統校にも負けない豊かな経験を積むことができ、自分自身の成長を実感することができる学校です。ぜひ尾西高校に入学して、自分の「夢」を実現させましょう。私たち教職員は全力で皆さんを支援します。
 最後になりましたが、保護者や地域の皆さま、本年も尾西高校をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 平成31年1月29日
校長   三 浦 治 夫



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