校長の言葉(11月)

 明日から師走です。今年の紅葉の色づきはあまりよくなかったように思います。紅葉を楽しむ間もなく、落ち葉が目立ちました。ちょっと残念な秋でした。
 今月の部活動のトピックは放送部の活躍でしょう。11日に行われた「第31回愛知県高等学校総合文化祭放送部門県大会」において、県で2番目にあたる優良賞を受賞しました。ラジオ番組に写真を加えた「オーディオピクチャー」部門での受賞です。内容は木曽川資料館に展示されている約100年前の蓄音機を紹介するものだそうです。放送部は6月のNHK杯でもラジオドラマ部門で県大会3位の入選を果たすなど、実績を上げています。今後の活躍を期待しています。
 「文化の秋」です。12日の芸術鑑賞会では「学校寄席」が開催されました。落語通のW先生の尽力で、なんと本校に春風亭一之輔師匠をお招きしました。まだまだお若いですが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの古典落語の第一人者です。私も個人的には大ファンで、名古屋で公演があるときにはチケットを買って聞きに行っています。演目は「桃太郎」と、高校生向きの入門編の演目でしたが、さすがの話芸に本校生徒も大爆笑でした。「えっ、もう終わりなの」「すごい、うまい、おもしろい」「もっと聞きたい」などの声も聞こえてきて、大好評でした。
 15日はPTAの研修旅行に参加しました。絶好の秋空のもと、恵那のストーンミュージアム博石館と、NHKの朝ドラ「半分、青い」のロケ地として注目された岩村城下町での研修・見学です。昭和のまま時間が止まったような岩村の町並みには、不思議な「懐かしさ」を感じました。のんびりとした秋の一日を過ごすことができました。
 当日1年生は地元の小中学生と連携して「朝日連区クリーン作戦」に参加しました。今年も清掃活動を通して、しっかりと地域に貢献してくれました。
 17日(土)には中学生向けの学校説明会を行いました。昨年よりも参加者は増えて、64名の参加でした。しっかりと尾西高校を見て、聞いて、感じてもらえたものと思います。次回は12月8日(土)の開催です。また、たくさんの人に参加してもらえることを期待しています。
 私事で恐縮ですが、今年度より私は県下の高校国語の先生方の研究会の会長を務めております。その仕事で、16日・17日に秋田県で開催された国語教育の全国大会へ参加してきました。「教育県秋田」の真髄に触れる機会となりました。
 授業見学で秋田北高校を訪問しましたが、まずは学校のたたずまい、校舎の立派さに愕然としました。県立高校なのに、私学並みの素晴らしさ、美しさです。何もこの高校だけのことではなく、他校を見学した他の先生も同じ驚きを口にしていました。「教育」にかける秋田県民の意気込みと愛情を感じました。また、教室で行われている授業もよく考えられた、「熱」のこもった授業でした。愛知の教育に携わる者として、これは負けてはいられない、との思いを強くしました。
 平成30年も残りひと月。何事にも「平成最後の」という言葉が枕詞のように使われるようになりました。この1年をしっかりと締めくくりたいと思います。

 平成30年11月30日
校長   三 浦 治 夫



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